宮崎県宮崎市・恒見さん

1995年11月築

3年計画の作庭~夏の西日対策

2年前、埼玉から宮崎に引越し、OMソーラーの家を建てた、宮崎市にお住まいの恒見さん。造園経験のある恒見さんは、3年計画の作庭の一環として、夏の西日対策を考えられています。

ちょっと我慢すればなんとかなる

写真:青い海と青島 わが家から車で5分行くと出会える、青い海と青島。

宮崎の夏は「ハダカになってもう一皮むきたい」の感じて、30℃以上の日が何日も続きます。したがって家全体が蒸風呂化し、風がなければ住める環境ではありません。そのような宮崎で、エアコンなしで「やせ我慢」しているのにも、正直限界があります。どうしても風に通ってもらうことを考えないと生活できない。

そこで、あまりお金を使わずに長期的に涼風を得るにはと考えまして、家の東西に木種を吟味した植樹をしました。すべての家が私と同じような対策をされても、エアコン不用になることはありませんが、“ちょっと我慢すれば、なんとかなるか”と思っています。

わが家の夏の西日対策

そこで私が、具体的にやっている夏の西日対策について、ご紹介します。(写真を一緒にご覧下さい)

  1. 写真:ムベ棚
    西側にもうけたムベ棚。

    西側の窓上20cm(地上高2.7m)のところに、巾2.5mの棚を丸太で組み、その上に常緑樹の「ムベ」を這わせました。→ こうして、西日を避け、南から北に緑陰のトンネルをつくります。

  2. 写真:南側のゴロ石と雨水流れ
    南側のゴロ石と雨水流れ。

    南側西側ともに<犬走り+40cm>に瓦を埋めて、雨水流れを作り、内側にゴロ石を敷きました。
    →西日でゴロ石が熱い場合は、夕方ゴロ石に散水して、地面の熱を蒸散させ、涼風を呼び込みます。

  3. 写真:陽除けの樹 陽除けの樹は、現在カシ以外は落葉し、あたたかな陽射しが室内へ射し込んでいます。

    南側の<犬走り+ゴロ石>に、夏場の太陽が当たらないように、落葉ドウダンツツジ、コナラ、紅葉、カシなどを植えました。
    → これら落葉樹は、冬場は反対に太陽光を呼び込むことになります。現在は、カシ以外は、落葉しています。

私の家は20畳の居間がありますが、その南側の庇は、1.7mあります。したがって、夏場は犬走りには、大要はあたりません。また、東側も四季を通して、通風と緑陰を考えた植樹を、冬至と夏至の太陽の位置(通過点)にあわせて行いました。

“風の通り道”にモノを置かない

家を建てる時には、だれもが通風と採光について、工務店さんとじっくり相談されて建てられると思いますが、それにプラスして、<作庭・植樹>と<四季の陽光・通風>を検討されるべきだと、私は思います。

家内と散歩をしている時、その道中「この家は、夏場は熱く、冬場は寒いだろうなぁ」と思える住宅が、よく目につきます。そのような家の前に立つと、私にとっては、このような夏場の西日対策は<当たり前>のことなので、ふと“この家の方は、どのような住まい勝手でいらっしゃるのかなぁ”と、聞いてみたい衝動にかられて、困ることがあります。

私はエアコンをなるべく使わない生活をするには、四季折々に吹く風を考えながら、家の造作、窓の位置、植樹などを検討し、実行するのが、一番自然にかなっているのではないかと考えています。私の家の場合は、家全体の窓と風の通り道にモノを置かない、不用と思える家具は買わないことを、実践しています。

家:庭:畑=5:7:3

写真:畑のスペース敷地内に畑のスペースを確保。

毎日食べるものと、水と光と空気、これは、生きていくために、なくてはならないものです。私の場合は、主食に玄米酵素飯で、朝夕のおかずはできれば自分で作ったものにしたいと、家を建てる当初から考えていました。そこで、<家5/庭7/畑3>と、敷地をこの割合で分割したのです。こうすることで日常の気分転換を図ることが出来るとともに、老後の健康上も理想的だと考えたからです。食卓横の畑は、四季の旬の野菜はもちろん、冬はウグイスにメジロの運動場、夏は、スズメの砂遊び場に、トンボの休憩場にもなっています。

ひまわり会会報誌『soleil』3号(1998.01)より