山口県下関市・倉掛さん

2009年1月築

外の景色を取り込むことで開放的な空間がさらに広がりを見せる。

たくさんの家を見てきたけれど、
なんといっても、我が家がいちばん。
たくさんの思いを詰め込み、
太陽の温もりに包まれた、
心地良い我が家がいちばん。

設計ファイル

外の景色を取り込むことで開放的な空間がさらに広がりを見せる。

明るくて開放的な空間を望んだ倉掛さんのOMの家。吹き抜けと大きな窓のある開放的なリビングには、一段高くした畳敷きの和室が続きます。畳の下の収納には襖がしまわれ、襖を立てることで独立した部屋にもなります。

吹き抜けによって垂直に伸びた広がりと、リビング南側の大きな窓からは庭を、東側に伸びた土間からも外の庭の景色を眺めることができることによって、視線が水平にも伸び、開放的な空間に床面積以上の広がりを感じさせています。

1階には奥様のお気に入りの工房に注文した座卓やキッチンカウンター、椅子、パソコンデスクなどが置かれ、その家具が引き立つよう、壁は白い珪藻土で塗られています。

建物概要

間取り山口県下関市・倉掛さんの家平面図
(クリックで拡大:47 KB)

  • 建物概要/在来木造2階建て
  • 敷地面積/311.97平米
  • 延床面積/133.33平米(1階/84.47平米、2階/48.86平米)

和室の下の収納には普段は使っていない襖がしまわれている。和室の下の収納には普段は使っていない襖がしまわれている。

奥様が憧れていた家具工房に注文した家具が存在感を放っている。奥様が憧れていた家具工房に注文した家具が存在感を放っている。

浴室の外には坪庭があり、視野が外に向かうことで空間が広がる。浴室の外には坪庭があり、視野が外に向かうことで空間が広がる。

家づくりと暮らし

「我が家がいちばん」、と誇りに思える家ができました。

吹き抜けと大きな開口からの採光で念願の「明るく開放的な家」が実現した倉掛さんのOMの家。右手は障子を上下にスライドできる雪見障子。吹き抜けと大きな開口からの採光で念願の「明るく開放的な家」が実現した倉掛さんのOMの家。右手は障子を上下にスライドできる雪見障子。

「展示場を見て回るのが趣味でした。」

本州の最西端、山口県下関市にお住まいの倉掛さんご夫妻は、住宅展示場を見て回るのが大好きで、休日には展示場へ足しげく通い、住宅を紹介するテレビ番組も欠かさず録画するほど、「家」に興味があったといいます。

ご夫妻ともに会社勤めで転勤があるため、「家を建てるつもりは全くなかった」という倉掛さん。展示場の係員には、「冷やかしですから」と断りを入れて、見学していたそうです。

倉掛さんが当時お住まいになっていたのは、奥様の祖父母がかつて住んでいた築80年の家。その家は部屋がたくさんある大きな家でしたが、冬は室内でも息が白くなるほど寒く、土壁の埃が舞うような家だったといいます。それに比べ、展示場の家は大きな吹き抜けや煌びやかな内装の立派な家ばかり。そんな家々を見ていくうちに、「家を建てたい」という気持ちに火がついてしまったのです。

リビングに続く和室は腰を掛けられる高さがあり、高さに変化をつけることで広い空間にアクセントをつけている。リビングに続く和室は腰を掛けられる高さがあり、高さに変化をつけることで広い空間にアクセントをつけている。玄関から伸びる土間。庭の景色を取り込むこと空間に広がりが生まれる。玄関から伸びる土間。庭の景色を取り込むこと空間に広がりが生まれる。

冷やかしから一転、本気モードへ。展示場巡りにますます拍車がかかり、大方の展示場へは行き尽くしたという頃、偶然通りすがりに見つけたのが地域の工務店の住宅展示場で、太陽の温もりを取り入れたOMソーラーのモデルハウスでした。

「ものすごく暖かいというわけではなく、ほんのりと暖かい家です」。初めてOMソーラーの家を知った倉掛さんに、担当者はそう説明したといいます。そういうシステムがあることは理解したものの、すぐに「OMの家にしよう」とはなりませんでした。

ただ、それまで知らなかったシステムの家に興味が出て、「もっと見てみたい」と、同じ工務店が運営する北九州のOMソーラーのモデルハウスにまで足を伸ばしたのです。

そのモデルハウスは、ハウスメーカーのモデルハウスが並ぶ住宅展示場の一画にありました。

設いといい雰囲気といい、理想としていた家とぴったりで、奥様は思わず、「私、ここに住む」と言ったほどでした。

「明るくて開放的な家」を望んでいた倉掛さんにとって、吹き抜けは必須条件でした。しかし、ご友人から吹き抜けは冬寒いし、夏暑いと忠告されていたそうで、悩みどころでもありました。ところがそのOMの家は、吹き抜けがあるのに室内の温度差がほとんど感じられません。別のハウスメーカーのモデルハウスはといえば、吹き抜けの1階と上では歴然とした温度差があり、その違いを同じ展示場内で比べることができたことで、「OMってすごい」という評価につながっていったのです。

訪ねてきた父が、「この家は暖かくて気持ちの良い家だな」って感心するんです。

大きな開口や窓を多くとることで採光を確保し、明るい吹き抜け空間が生まれた。大きな開口や窓を多くとることで採光を確保し、明るい吹き抜け空間が生まれた。

奥様のご実家から徒歩数分の場所に土地を得て、2009年1月、倉掛さんのOMソーラーの家が完成しました。日当たりの良い高台に建てられた家は、玄関を入るとすぐに土間のある大空間の吹き抜けのリビングが広がっています。

高い天井、大きな窓、畳を敷いた和室と一体になったリビング・ダイニングは、窓の外の庭をも取り込んだ広がりのある空間になっています。「僕の実家は畳の部屋が一段高くなっていて、以前からいいなと思っていた」というご主人の希望を取り入れ、和室はちょうど腰を掛けられるほどの高さに。単調になりがちな広く開放的な空間に、高さの変化をもたせることでアクセントをつけています。

家のあちこちに奥様のお母様が活けた花が品良く飾られている。家のあちこちに奥様のお母様が活けた花が品良く飾られている。

玄関から伸びる長い土間は、モデルハウスにあったアイデアを取り入れたもので、住宅展示場を見て回った経験を生かしています。庭に置かれた石は、もともとこの土地に建てられていた家の基礎に使われていたもので、工務店が高圧洗浄で綺麗にした上で、庭石として使っています。

座卓やキッチンカウンター、テレビ台やパソコンデスクは奥様が結婚前からお気に入りだった家具工房に注文したもの。「ずっと前からここの家具と暮らしたいと思っていました」と思いが叶った奥様は、いとおしそうに座卓を撫でます。

それまで抱いていた夢をたくさん盛り込んだ倉掛さんのOMの家ですが、例外もありました。「開放的な家にしたかったので、リビングを無柱空間にしたいと思ったのですが、工務店さんがコストや強度を総合的に計算した上で、柱は必要だとアドバイスしてくれました。私たちの要望に出来る限りのことは努力してくれた工務店さんですが、プロとして反対すべきはきちんと説明して反対する、その姿勢が信頼につながり、この人に任せれば間違いないと思うようになりました。」

倉掛さんご一家。倉掛さんご一家。

OMの家に暮らして2年。冬は小さなストーブと座卓に組み込んだ炉の火だけで過ごしているという倉掛さん。近くにお住まいの奥様のお父様が訪ねて来られた時には、「この家は暖かくて気持ちのいい家だなぁ」と感心されるのだそうで、「父のところはハウスメーカーさんで建てた家なのですが、『うちもOMの会員工務店さんに建ててもらったら良かった』なんて言ってるんですよ」と奥様は話します。

「我が家がいちばん」と、休日もほとんど家で過ごすという倉掛さん。たくさんの家を見て回った中で、偶然出会ったOMソーラーの家では、理想としていた大きな開放的な空間を、太陽が気持ちの良い温もりで包んでいます。

家全体を見渡せる位置にあるキッチンに立つ奥様。キッチンカウンターは家具工房に注文して造ったもの。家全体を見渡せる位置にあるキッチンに立つ奥様。キッチンカウンターは家具工房に注文して造ったもの。

2階のフリールームは夏、風がよく通る気持ちの良い空間に。2階のフリールームは夏、風がよく通る気持ちの良い空間に。
日当たりの良い高台に建てられた倉掛さんのOMの家。日当たりの良い高台に建てられた倉掛さんのOMの家。