省エネ

現在、地球のエネルギー問題は、資源の枯渇や汚染、地球温暖化問題など、待ったなしでその対策を迫られています。

特に加速しているのは地球温暖化問題で、その防止に向けて世界的に取り組みが進められています。特に、温室効果ガスの中でも石油や石炭など化石燃料の使用によって排出されるCO2(二酸化炭素)は、地球温暖化への影響が最も大きいとされ、その削減が求められています。

OMソーラーの家における省エネ

一般に、暖房や給湯は化石燃料によって賄われています。OMソーラーの場合、太陽という自然エネルギーでこれを賄うため、化石エネルギーの消費量を抑え、環境負荷であるCO2の発生を抑える効果があります。

そして、OMソーラーのよさは、そのために「ガマン」を強いるのではなく、気持ちのいい暮らしをしながら実現できることです。

暖房負荷の低減 熱源が太陽ですから、暖房エネルギーを削減できます。OMで賄える暖房は、土地の気象や建物の仕様(断熱・気密)、求める室温にもよりますが、年間で30~60%に達します。
冷房負荷の低減 夏の夜、室温より外気温が低くなると放射冷却で冷えた屋根面を通じて外気を室内へ取り入みます。翌日の室内温度上昇を抑え、その分の冷房負荷を低減させます。
給湯負荷の低減 春から秋にかけて「お湯」を採ります。ハンドリングボックス1台で50℃のお湯を約300~500リットル(一日あたり)採ることが可能です。

太陽熱を利用するOMソーラーは、実際どのくらい有効なのでしょうか。下の図は、OMソーラーにおける省エネ性をOMシミュレーションにより算出し、一般の住宅と比較したものです。

年間CO2発生量とエネルギー消費量の比較

年間CO<sub>2</sub>発生量とエネルギー消費量の比較

比較対象住宅
建物条件

東京都、家族数:4人、延床面積:120m2

(1) 次世代省エネルギー基準レベルの家:
次世代省エネルギー基準(※1)レベルの家
Q値(※2):2.34W/m²K
※1 日本において、国が基準とする断熱・気密性能をクリアした住宅。
※2 Q値…熱損失係数。建物全体の断熱性能を示す数値で、数値が低いほど断熱性能が高いことを表す。

(2) OMソーラーの家:
OMソーラーを取り入れた木造軸組パネル工法(フォルクスA)
Q値:2.04W/m2K

シミュレーション条件

冬季暖房設定(24時間全館暖房):18℃

夏季冷房設定(24時間全館暖房):27℃

暖房計算期間:日平均気温が15℃以下の日

冷房計算期間:日平均気温が15℃を超える日

「太陽熱利用」の実効性

OMソーラーは、太陽の熱を空気に乗せて、その熱エネルギーを暖房や給湯に利用することで省エネルギーを図ります。汚れを生まず、枯渇することのない太陽の熱をダイレクトに使い、一軒一軒の家で活用できる、もっとも実際的で効果的な方法です。

NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)では、高効率エネルギーシステムを導入し補助金を受けている方に、「3年間継続して電力・ガス・灯油の使用量などを『省エネモニタリングデータ』としてNEDOに報告すること」を義務付けています。

以下は、NEDOにて公表されている、「省エネ量の推計を行った世帯(推計有効世帯)におけるエネルギー種別消費量」(NEDO平成17年度資料)です。OMソーラーシステムは、グラフ中の「温風式太陽熱暖房」に該当します。

グラフから、「太陽熱利用」は、高効率エネルギーシステムの中で家庭内エネルギー消費量が最も少ないことがわかります。

「太陽熱利用」の実効性

OMソーラーの家のエネルギー消費量が少ない理由

OMソーラーは、晴れた日に太陽熱を利用することで「建物全体の温熱環境を底上げ」しているため、全体としてみたときのエネルギー消費量が減ります。

もちろん、太陽の熱だけですべてのエネルギーを賄うことは難しく、利用には限界があります。しかし、OMソーラーで得られた熱的ベースをもとにして、足りない分は衣服や機械の使用で補えば、投入するエネルギーは遥かに少なくて済むのです。

これが、OMソーラーの家がエネルギー消費を抑えられる大きな理由です。

そして、OMソーラーによって暖房や給湯負荷を軽減しているという以外に、「住まい手のみなさんの日々の暮らし方」も大きな要因と考えられます。OMソーラーの家に住むと、住まい手自身、毎日の天気が気になったり、自然の力を取り入れようと、積極的になったり、意識や価値観が変わったという方が多くいらっしゃいます。

地域と地球はつながっている―「グローカル」の視点

太陽エネルギーの特徴は、うすく、ひろく、まんべんなく、という点にあります。石油で得られる熱のように集中的高温ではなく、分散型エネルギーです。こうした特徴を持つ太陽エネルギーは、一軒一軒の住宅が利用するのが最も現実的であり、必ず大きな効果を生むはずです。

これからのエネルギー利用において大切なことは、このように、その土地、その場所でできることはする、という発想であり、エネルギーを使う場所にできるだけ近いところで、ローカルに賄えるものは賄う、という方向です。

地球温暖化をはじめ、多くの環境問題が叫ばれていますが、それらは一軒一軒の家や暮らし方と密接に関わっています。エネルギーを遠くから運ばずに地域で供給するあり方は、そのまま地球問題と結びついています。地域と地球―― ローカルとグローバルが、今日ほど分かち難く存在している時代はかつてありません。