暖かさのバリアフリー
OMソーラーの家は、寸法やスペースのバリアフリーだけでなく、「暖かさ」という温熱環境のバリアフリーを実現しました。それにより、広々とした空間をのびのびと動き回ることができ、限られたスペースでも「広く住む」ことが可能です。
空間の温度差を解消
住まいの温熱環境を語る上で、よく難問とされるのが、垂直の温度分布「上下の温度差」と、水平の温度分布「部屋と部屋の温度差」です。
OMソーラーは建物全体を床から温めるので、通常の暖房によく見られるような、頭の方ばかり暑く、足もとが冷える、ということがありません。
また、家全体の床が冷たくないので、北側の部屋や廊下、トイレの床にいたっても、冬にゾクッとするような冷たさがありません。
OMソーラーによる暖房の温度はそれほど高くありませんが、暑さ寒さを感じさせない、ほどほどの温熱環境ですので、急激な温度変化に身体を対応させる必要がなく、のびのびと歩き回ることができます。
温熱環境のバリアフリーを実現するOMソーラーの家
限られたスペースを暖房すると、暖房していない部屋との温度差が大きくなるため、ヒートショックの危険性に加え、行動範囲も狭くなります。
一方、OMソーラーの家は、温度はそれほど高くありませんが、家全体に温度差がないので、のびのびと過ごすことができます。家全体が行動範囲となり、小さな家でも広く住むことができます。
- ヒートショック
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急激な温度変化が身体に影響を及ぼすこと。血圧や脈拍が上昇または下降して心臓や血管などに大きな負担がかかります。
暖房機器の種類による室内の温度分布
エアコン(天井埋め込み型)
温かい空気は上昇するため、熱源が上にあると室内の下の方は温度が上がりにくいことがわかります。熱を循環させるために 風量を上げると、今度は気流速度が不快感の原因になります。
ファンヒーター
機器の前面が黄色くなっているのに対し、側面には水色が見えます。ファンヒーターは、ファンの力で温風を前に送り出すことから、機器の側面と温度差が生じます。
OMソーラー
決して高温ではありませんが、室内全体の温度がほぼ均一です。 また、窓際の床吹き出し口から出る緩やかな空気が、冷たくなる窓際の温度低下を抑えてい るため、コールドドラフト(不快な冷気が下りてくること)を防ぐ役目もします。
- 間取りからの解放
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家づくりを考えるとき、私たちは「間取りの数とその大きさ」から発想を始めがちです。しかし、家の中をいくつもの部屋に区切り、ストーブなどで部屋ごとに、その場所ごとに暖房する温熱環境づくりは、建物内の温度差を生みます。そしてそれが、結露やカビ、身体への負担、結露による住宅の短命化などの要因となってきました。
その点、家のすみずみまで温かな床をつくり、太陽で温まった空気を室内に回すOMソーラーは、大きな空間においても温度差の少ない室内環境を実現します。伸びやかな広がりをもつ空間や、大きな吹き抜けのある空間をつくることが可能なのです。
【写真】 1987年、日本で初めて建てられたOMソーラーの家の伸びやかな広間空間。
「りんご型」と「ぶどう型」
小部屋が多く、部屋どうしのつながりがスムーズでない家を、OMソーラーでは、「ぶどう型の平面」と呼んでいます。ぶどうは、それぞれバラバラに実がなっていて、実と実は重なることがありません。
一方、ひとつの大きな空間をベースにしているプランを「りんご型の平面」と呼んでいます。OMソーラーは、りんごの平面を、太陽という自然の力を活用して、より心地いい環境で実現できるしかけです。
時間軸でも温度差を軽減
冬に冷え込む、夕方から明け方にかけての時間帯。この冷え込みを少しでも和らげることができたら、嬉しいですよね。OMソーラーは、日中、太陽の熱を床下のコンクリートに貯めておくことで、夜間、温度が下がる速度をできるだけ緩やかにします。OMソーラーは、太陽の熱を時間差で使えるしくみですから、温度変化の幅を時間軸でも軽減することができます。
OMの家・1日の温熱環境の変化
| 測定日 | 2003年3月21日(金)~22日(土) |
|---|---|
| 場所 | 静岡県浜松市 |
| 天候 | 快晴 |
| 工法 | 木造軸組パネル工法 |
| 気密 | 2.40cm2/m2 |
※住まい手不在時における測定内容。測定は上記の条件で行ったものです。地域や建物の工・構法、気象条件等によって内容は異なります。
3月21日 昼間12時頃(外気温/13.3℃ 室温/24℃)
集熱開始から約2時間。床面全体が23℃前後と均一になっています。窓際に見える赤い部分は床吹き出し口。
3月21日 夜8時頃(外気温/7.4℃ 室温/22℃)
集熱が終わって約4時間後。日中床下に蓄えた太陽熱のおかげで、床は温かいままです。
3月22日 朝6時頃(外気温/7℃ 室温/18.8℃)
外気温が低い朝方も、室温はほぼ均一です。
こうした、人にも建物にも負荷をかけない温熱環境を、「太陽の熱をコンクリートに貯める」というシンプルなしくみで実現しているところが、OMソーラーならではのいいところです。












