OMソーラー(株)による取材レポート:小池拓斗くんの家(山梨県)
家族みんなが家づくりに参加
受賞名:目指せOM博士賞
作品名:ぼくの大すきなひよこハウス
設計・施工:(株)山口工務店
取材:OMソーラー(株)

小池さんご一家。写真左からお父さんの高弘さん、弟の弦斗君、拓斗君、お姉ちゃんの日菜子ちゃん、お母さんの恵美子さん。
「ひよこハウス」は、それまで住んでいた古い家を建て替えることにより生まれました。ひよこハウスを建てている最中は、裏のおばあちゃんの家に仮住まいをしていましたから、古い家を解体するところからひよこハウスが完成するまで、毎日毎日、その様子を拓斗君は見ることができました。
お父さんの高弘さんは「私が帰宅した後は、家族みんなで“夜のお家探検”に出かけるのが日課でした。
懐中電灯を片手に、『ここまで進んだのか』『なるほどここはこうなっているんだ』『ここをこうしたらもっと良くなりそうだ』など、いつも気付きや発見があり、翌朝の朝礼にも参加したりして要望を伝えるなど、工務店さんや大工さん、職人さんたちと一緒になって家づくりに参加していました」と、建築中の様子を振り返りました。

東側外観。2 匹のひよこが見える。西側にもひよこがいる。「ひよこ」をモチーフにするのは設計段階からの家族の要望で、「ひよこハウス」のネーミングの所以となっている。

小池さんの家外観。東西に長い小池さんの家は外壁が全て板張り。板張りの外壁はお父さんのこだわり。

ガレージはお父さんの趣味のスペースでもある。

家族みんなの手形。

ガレージの奥には工作室がある。木工が趣味のお父さんの作品が所狭しと並べられている。
「お姉ちゃんのトレードマークの“ひよこ”をモチーフにして欲しい」
「のぼり棒が欲しい」
「プラレールを出したままにしておける部屋が欲しい」
その他にもガレージや工作室、薪ストーブや雨水タンクなどなど、設計段階の要望はもちろん、建築中でも、窓や棚の位置、階段の角度、ストーブのレンガの高さ、玄関脇のステンドグラス、手摺の音符、家族の手形やねずみの部屋など、家族みんなの要望やアイデアを山口工務店さんは可能な限り受け止めてくれたといいます。

子どもたちの部屋の戸は、それぞれに表情がある。左が拓斗君、右が弦斗君の戸。机はお父さんの手作り。

キャットウォークの手摺は五線&音符でできている。

持っていたねずみの置物に合わせて大工さんに壁に穴を開けてもらった。ねずみの部屋は一階と二階に2つある。

拓斗君の要望だった「のぼり棒」。保育園での楽しい思い出が詰まっている。

お姉ちゃんの部屋とは「隠し扉」によって直に繋がっている。
お母さんの恵美子さんは、「子どもたちも、自分の願いが叶ったことが嬉しくてしかたなかったようです。
のぼり棒は拓っくんの希望でしたが、お友だちが遊びに来るといつも行列をつくって遊んでいます。子どもたちにとっても愛着の持てる家になったのではないでしょうか」と振り返ります。
また、「OMが働いている様子や温度が気になるようで、よく『今日は○℃もある』『外は○℃しかないんだ』なんて声が聞こえてきます。外気温を見て学校へ着ていく服装も決めているようです。我が家では拓っくんが一番制御盤を触っていると思います」と話してくださり、太陽の動きに応じて変化していくわが家の様子(温度)が気になって仕方がないということが伝わりました。拓斗くん本人も、「毎日温度(外気温、棟温、室温)が違うから気になります」と話してくれました。

ガレージ部分と工作室はミニカーの飾り棚によって仕切られている。お父さんはいろんなもののコレクターで、ミニカーもかなりのコレクション。

郵便受けも「ひよこハウス」になっている。ひよこハウス本体工事の横でお父さんが作った。

読書コーナーで本を読む拓斗君と弦斗君。

弦斗君の応募作品である「ひよこハウス」の絵。
今回のコンテストには三人の子どもたち全員が作品を応募しました。お姉ちゃんの日菜子ちゃんは写真を撮り、弟の弦斗くんは絵を描きました。「拓っくんは文字数に制限がないということを山口工務店さんにわざわざ確認してから書き始めました。面白かったですね。制限があると嫌だったようです。伸び伸びと好きなだけ書きたかったということでしょうか」(恵美子さん談)。

日菜子ちゃんの応募作品は、弟たちが家で遊んでいる様子を撮影した写真。
かくして原稿用紙5枚に及ぶ小学3年生としては大作となる作文が完成したのです。そして見事に拓斗くんの作品が賞を受賞しました。残念ながら日菜子ちゃんと弦斗君の作品は選ばれませんでしたが、今回、実際に作品が生まれる過程をお聞きすることで、お父さんお母さんを含め、小池さん家族全員のひよこハウスへの愛情を感じることができ、子どもたちがわが家のことを何かに残そうと思うその気持ちにこそ、大きな意味があるのだと感じました。そして同時に、これらの作品は家をつくる側の者にとって最大の褒め言葉であり、労いの言葉なのだとつくづく感じた取材となりました。
(文/2009年9月現在)

広大な吹き抜け。スキップ部分は読書コーナーであり、壁をスクリーンにしたシアタールームにもなる。

吹き抜けをスキップ部分から見る。雨や曇りの日は薪ストーブが活躍する。

庭の水撒きや洗車などには雨水を利用。タンクにホースを取り付けたことで量も一目でわかる。子どもたちも横の水道をひねる前に雨水を優先して利用しているそう。












