工事

工事は、一般的な家の施工と基本的に同じです。OMならではの工事は、集熱する屋根面と、空気の通り道、熱を貯める蓄熱層部分です。
熱や空気が漏れていないかどうか、「煙試験」や、「風量チェック」といった確認作業を行い、気密に配慮するのも特徴的な部分です。また、その部分の建材や接着剤なども、空気質に配慮したものを使います。

工事のポイント

ポイント1 熱と空気を漏らさない。

熱を逃がさない断熱・気密が重要 熱を逃がさない断熱・気密が重要

集熱した熱をいかに逃がさないか、そのための工事と確認が“効くOMソーラー”を左右します。例えば、せっかくシミュレーションで検討した断熱材も、隙間があったりしては、設計通りの温熱環境が期待できないことになります。

ポイント2 使用する建材や接着剤に留意する。

小屋裏や床下も室内と考える 小屋裏や床下も室内と考える

野地板や小屋裏、床下など、通常の住宅では室内と考えない場所も、OMソーラーの場合、空気がここを通って室内へ入ってきますので、室内と考えます。そこに用いる建材はもちろんのこと、接着剤や、シーリング材、塗料などにもホルムアルデヒド等有害化学物質を含まないものを選ぶようにします。

※住空間に使用する材料については、2003年7月より法令で基準が定められています。

ポイント3 お手入れ・点検を考慮した納まりを。

点検や作業ができるスペースを確保。 点検や作業ができるスペースを確保。

OMソーラーに使用する機器類には、定期的な点検が必要です。ハンドリングボックス、床下、貯湯槽などを点検できるだけの空間を確保する必要があります。設計段階で検討することがまず重要ですが、実際に納めたときに確実に点検ができるのか、あるいは点検しやすいかどうか、意識しておくことが大切です。

工事の流れ

OMソーラーの住宅も通常の住宅と同じように工事が進んでいきます。実際にどのように工事が進められるのか見ていきましょう。

基礎工事~上棟

OMソーラーに関わる工事でまず最初に行われるのが、「蓄熱床の工事」です。屋根で集めた空気を床下にしっかり蓄えるための、断熱工事や蓄熱コンクリート工事が行われます。

着工
蓄熱床工事

地面の中から上がってくる水分を抑えるため防湿フィルムを敷き込む。地面の中から上がってくる水分を抑えるため防湿フィルムを敷き込む。

基礎配筋。基礎配筋。

通常の家と同じように基礎工事を行っていきます。


外気と室内とを区分する境界線には、熱を逃がさないための土間下断熱・基礎立ち上がり断熱を行います。
基礎完了

コンクリートを流し込んで基礎完了。
コンクリートを流し込んで基礎完了。

土台工事
基礎と土台の間の気密性を確保する。

基礎と土台の間の気密性を確保。基礎と土台の間の気密性を確保。

構造材をくみ上げていく建て方の工程。
構造材をくみ上げていく「建て方」の工程。

上棟

屋根の工事

次の工程は、屋根に降り注ぐ太陽熱を効率よく集め、床下に送るための、「屋根工事」です。

屋根下地工事
集熱断熱材の上に野地板を張ります。
棟ダクト工事

集熱した空気を集める棟ダクトの工事(写真は外付け棟ダクト)集熱した空気を集める棟ダクトの工事(写真は外付け棟ダクト)

太陽熱で温められた空気を棟で集める棟ダクトの工事です。

第1回煙試験

煙試験。ダクトの接続部分から煙が出ていないかチェック。煙試験。ダクトの接続部分から煙が出ていないかチェック。

棟ダクト廻りに煙を送り、ダクトとダクトの接続部分を中心に、空気漏れがないか確認します。

屋根工事

集熱屋根の下地や板金工事を行う。集熱屋根の下地や板金工事を行う。

集熱パネルを屋根に設置する。集熱パネルを屋根に設置する。

集熱パネルを設置します。

第2回煙試験

集熱面まわりの煙試験を行います。

床工事および設備工事と竣工検査

屋根から送り込まれた集熱空気を効率よく蓄えるには、床下の断熱・気密が大切です。そして施工されたシステムが確実に作動するかをチェックして、竣工・引渡しとなります。

第3回煙試験

蓄熱床廻りの煙試験。基礎と土台の隙間など、OM対象の床下からの空気漏れがないかを確認します。

設備・器具取り付け工事

配線やセンサーを取り付ける。配線を取り付ける。

各種センサーを設置(写真は棟温センサー)。各種センサーを設置(写真は棟温センサー)。

貯湯槽など、設備も取り付けていく。貯湯槽など、設備も取り付けていく。

配線・センサーを取り付け、壁や床の仕上げ工事と並行して、設備工事が行われます。

第4回煙試験

煙試験4回目は、吹き出し口から室内へ流れ出す空気をチェック。煙試験4回目は、吹き出し口から室内へ流れ出す空気をチェック。

床下の空気流れをチェック。各床吹き出し口から吹き出される風量にムラがないか、空気流れのバランスを確認します。

風量チェック

風量チェック。完成検査も行っていく。風量チェック。完成検査も行っていく。

必要なだけの風量がでているかを確認。夏の集熱排気運転、冬の集熱取り込み運転など各運転ごとに、ダクト内の風速を測定します。

竣工チェック

出来上がったシステムが正常に動作するかどうかをチェックします。

竣工・引き渡し